2学期終業式 式辞                               

校長 澤山 陽一

 皆さん、この2学期はいかがでしたか。あっという間の4か月でしたが、非常に多くの成果が得られた学期だったと思います。9月の体育祭では、応援してくださる観客の皆様に加え、空の上から激しい雨の声援も受けて、一人一人が輝いていました。また、10月には、県内各地から多くの先生方が来校され「大農はすごい。」と誉めていただいた学校訪問研修、11月には5000人の来場者で盛り上がった農業祭があり、それに加えて、農業鑑定競技日本一、お米甲子園金賞、フラワーアレンジメント全国大会銅賞等、ここにいる生徒の皆さん全員の活躍により、本当にすばらしい二学期となりました。皆さんの懸命な努力と教職員の熱心なご指導に、校長として心より感謝したいと思います。皆さん本当にありがとうございました。先日、以前同僚だった先生に「澤山先生は、運がいいですね。先生が行く学校では、必ず生徒の皆さんが素晴らしい成果を上げてくれますよね。」と言っていただきました。本当にありがたいことです。私は、自分自身でも「自分は運がいい。」といつも自分に言い聞かせています。12月3日に市役所に行った時にも、こんなことがありました。市役所前の駐車場はいつも混んでいるので、一緒に行った先生は、「別の駐車場に停めましょう。」と私に提案しました。しかし、私は、「大丈夫です。先生は今、大農で最もついている人だし、私も運がいいので、私たちの停めるスペースは必ずあるはずです。予定通り、市役所前駐車場に停めましょう。」と言って、その駐車場に向かいました。案の定、駐車場は満車でしたが、私たち二人が乗っている車が場内に入ると同時に、玄関前のいちばん便利の良いところに停まっていた車が一台出て行き、私たちはそこに駐車することができたのです。やはり、私たちは強運の持ち主でした。私は、いつものように運がよかったことに対して、心の中で「ありがとうございます。」とお礼の言葉を述べました。私は、大学受験に失敗し、その後の就職試験にも合格できず、なかなか就職も決まらなかった自分を「運が悪い人間だ。」と思っていました。でも今は、「自分ほど運がいい人間はいない。」と思っています。私が自分のことを「運がいい人間だ。」と思えるようになったのは、ある時から考え方を変え、行動を変えたからです。以前は、運が良くてもそれは当たり前と思い、少しでも悪いことが起きると「自分は運が悪い。」と文句ばかり言っていました。しかし、ある時から、私は、先ほどの駐車場の例のような些細なことでも、「自分は運がいい。」と心から感謝し、一方、大きな喜びがあったときにはもちろん大いに感謝しますが、それと同時に「次は、きっとよくないことが起こるから注意しよう。」と覚悟するようにしています。そして、仮に本当によくないことが起こったとしても、「これくらいで済んでよかった。」と心の中で感謝するようにしています。この積み重ねで、私は「自分は本当に運がいい。」と思えるようになり、実際に運もよくなって、楽しい気持ちで毎日生活できています。私は、この9か月間、皆さんにことあるごとに「笑顔と感謝」をもって過ごしてほしいと言ってきましたが、それは、この言葉を実践することが、運がよくなり、毎日楽しく過ごせる秘訣だと実感しているからです。皆さん全員が「自分は運がいい。」と感謝し、楽しい毎日を過ごせることが、校長である私の願いです。明日から、冬休みです。細かな注意点は担任からあると思いますが、自分自身が満足いく過ごし方を心がけてください。いよいよ平成も大詰めになってきました。新しい年・平成31年に、希望に輝く元気な顔の皆さんと再会するのを楽しみにしています